~ イタリアンレストラン La fonte フロアマネージャー 上原功士さん
■沖縄の人気イタリアン
那覇市首里桃原町。「ラ・フォンテ」は、500年前の琉球王朝時代の王女御殿(松山御殿)の跡にあるイタリアンレストラン。御殿跡内の佐司笠樋川と呼ばれる湧水が、昔からどんな旱魃時にも枯れることなく人々に水を配したことがお店の名前の由来(La fonte:イタリア語で水が湧き出る泉の意)。

落ち着いた内装の店内、窓外に由緒ある旧御殿の庭園を見るロケーションは食事を楽しむには最高の雰囲気。沖縄県内だけでなく、内地からの観光客も多く足を運ぶ沖縄の人気イタリアンだ。そのこだわりの美味しい料理だけでなく、フレンドリーなスタッフたちの存在も、楽しい食事のひとときを演出してくれる。そのスタッフたちの中に、ひときわ親切でさわやかな好青年がいる。
■フロアマネージャーの長い1日。
上原功士さんは那覇市繁多川出身の31歳。国際ツーリズム専門校でホテル業務を学んだ後は主にモデルの仕事をしていたが、9年前のラ・フォンテのオープンと同時に入社。「最初は初めてのことばかりで戸惑いましたが、とにかく、いろいろ勉強しました。」その勉強の甲斐あってついにフロアマネージャーに昇格。しかし、その責任も増した。
上原さんの1日。10時に起床して出勤し、11時30分のオープンに向けた準備。オープン後はお店が閉店する23時まで、休憩時間を除いて接客やフロア全体の統括を行い、帰宅も深夜になることが多い。「もっと自分の時間が欲しいのでは?」の問いに、「いいえ。明日の仕事に備えて睡眠時間をしっかりとりたいので、帰宅後もあまり多くのことはしません。シャワーを浴びて、ちょっとテレビを見るくらいです。」
以前、そんな上原さんの「無趣味」を心配した社長に沖釣りに連れて行ってもらったが、どうやら船酔いで竿も出せなかったらしい。しかし最近、休日は那覇周辺の山やビーチ、城(ぐすく)などにドライブに出かけ、写真をとったり周辺を散歩したりするようになった。理由を聞いてみると、「観光客の方々は僕たちウチナンチュより、沖縄のことを知っていることが多いんです。周辺の観光について聞かれて答えられないのは恥ずかしいですし、自分なりのおススメの場所を紹介してあげたいので。」この人気イタリアンを支える若きマネージャーのホスピタリティと情熱は、静かで、深い。
■沖縄ならではの。
上原さんにラ・フォンテのおススメ料理を伺った。「どれも美味しいんですけど。」という前置きに続いて、「岸本ファームのハーブサラダ、やんばる島豚の自家製ハム、クレッショーネ、。。いや、やっぱりどれも美味しいです。」
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(写真は「フォンテ・コース」)
ここで上原さんが強調したのはやっぱり沖縄食材の存在。「そもそもイタリア料理は地元の食材を使った丁寧な料理。だから、チーズなど沖縄の気候風土にないものは本場から取り寄せますが、それ以外は沖縄でも自慢の野菜や豚などをイタリアの技法で料理しています。」ラ・フォンテは沖縄南部に自社農場を持つ。社員皆で育てた自家製無農薬野菜をお店の料理に使用し、沖縄ならではの、ラ・フォンテならではのイタリアンを創り出す。
(写真:ラ・フォンテの自社農場で育つ無農薬栽培の野菜たち)
■「沖縄のいいところ」を添えて。
取材中、上原さんがはにかみながら言った、しかし、最も印象的だったフレーズ。
「沖縄の人のいいところはその優しい性格。でも、それ以上に恥ずかしがり屋なので、黙っているとその良さが前面に出なかったり、ときには誤解されることもあります。だからこそ、ご来店頂いたお客様とは積極的にコミュニケーションをとるようにしています。沖縄ならではのイタリアンを、沖縄ならではの人の優しさと一緒に提供していきたいと思っています。」

(写真:上原さん。お客様と一緒に。)
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La fonte 那覇市首里桃原町1丁目13番地(モノレール儀保駅より徒歩5分/駐車場30台)
TEL:098-884-0595 ホームページ:http://www.lafonte.co.jp
営業時間 Lunch 11:30-14:30 Tea Time 14:30-17:30 Grand Menu 17:30-23:00(ラストオーダー22:00)
不定休
(写真提供:ラフォンテ 取材・文:大矢正史/沖縄ライフスタイル)